大阪の不妊治療専門クリニック / 御堂筋線「本町」駅すぐ

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2025.12.9 ブログ

『冷えは不妊の原因になる』は本当? ──医学と生活習慣の間にある“誤解”をほどく

SNSや雑誌、口コミを中心に
「冷えは妊娠の大敵」「足先が冷たいと妊娠しにくい」
という言葉を目にすることがあります。

確かに“冷えやすい体質が気になる”という声は多く、
体の冷えと妊娠しにくさを結びつけて考えがちです。
ですが、医学的に整理すると──
「冷え=不妊の直接原因」ではありません。

■ 冷え性そのものが“妊娠率を下げる”という根拠はない

妊娠には、

卵子の数(AMH)
排卵の有無
子宮・卵管の状態
精子の状態

など、医学的に明確な要因が関係します。

現時点では、
「冷え性が単独で不妊原因になる」という明確な医学データはありません。
冷えは“症状”であり、必ずしも生殖機能の低下と直結するものではありません。

■ では、なぜ「冷え=不妊原因」と思われるのか?

理由は、冷えが 身体全体の不調につながりやすいから です。

冷えが強いと、

肩こりや頭痛
生理痛の悪化
だるさ・疲労感
自律神経の乱れ

といった症状が出やすくなります。

これらの不調が続くことで、
生活リズムや睡眠、気持ちの余裕が乱れ、妊活そのものが負担になることがあります。
そのため、
「妊娠の妨げになっている気がする」という気持ちにつながりやすいのです。

■ “冷え改善”は無意味ではなく、「間接的には大切」

冷えを改善することは、
妊娠力を直接上げるためではなく、

・体調を整える
・血流を改善する
・ストレスを減らす
・生活リズムを整える

といった、妊活を支える“土台づくり”として有効です。

たとえば:

湯船に浸かる
軽い運動やストレッチ
温かい食事や飲み物
身体を締め付けない服装
良質な睡眠

こうした習慣は、ホルモンバランスの安定や自律神経調整に役立ち、
結果として妊活を続けやすい身体環境になります。

■ 結論
× 「冷え=不妊の原因」は誤解
〇 「冷えやすい生活習慣は妊活の妨げになる可能性がある」

冷えそのものが妊娠を妨げるわけではありません。
しかし、冷えが体調不良やストレスにつながることで、
妊活への影響が生じることがあります。

「冷えはダメ」と思う必要はありません。
ただ、生活習慣の見直しや体質改善は、
妊活だけでなく、日々の心地よさにもつながります。

「気になる」「続けたい」と思える方法なら、
温活は心と身体を整える味方になります。

迷った時は、ぜひ医師にご相談ください。
妊活は、一つの方法ではなくあなたに合う方法の積み重ねです。

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