大阪の不妊治療専門クリニック / 御堂筋線「本町」駅すぐ

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診療内容

流産・不育症

実は、自然流産は全妊娠の10~20%に起こります。
その割合は年齢とともに上昇し、40歳では約40%の方が流産するとも言われています。

そのうち約80%は胎児の染色体異常が原因で、妊娠のごく初期に起こります。偶発的に発生する胎児の染色体異常は、 どの妊娠においても発生する可能性がありますが、予防や治療方法はありませんし、繰り返す可能性は低いと考えられます。

ところが、流産(妊娠22週未満の分娩)や早産(妊娠37週未満の分娩)を繰り返してしまい、なかなか赤ちゃんを抱くことができないという辛い体験をされるご夫婦がいらっしゃるのも現実です。

  • 一般に2回続けて流産する場合を「反復流産」
  • 3回以上続けて流産する場合を「習慣性流産」
  • 妊娠しても流産や早産をくり返し、生児を得られないことを「不育症」

と言います。

残り20%の原因がどこかに隠れているかもしれません。また、何度も流産を繰り返す不育症の場合、両親のどちらかにリスク因子がある可能性があります。 きちんと検査をして、原因に応じた治療を行いましょう。
一日も早く赤ちゃんに会うためにも、原因を究明する必要があります。きちんと検査をして治療していきましょう。

流産を繰り返す原因

流産を繰り返す原因は多種多様ですが、大きく分けると以下のようなものがあります。

① 内分泌異常によるもの
内分泌異常は、糖尿病や甲状腺機能の異常、高プロラクチン血症などから起こる疾患です。糖尿病の場合、血糖のコントロールが悪いと、胎児の奇形や巨大児が増えます。血糖コントロール、甲状腺機能や高プロラクチン値を正常に戻すことで流産の予防をします。

② 子宮の形態異常によるもの

③ 自己抗体・血液の凝固異常によるもの
胎盤のなかの血液が固まったり、血栓ができたりすることにより、胎児への酸素や栄養の供給がとどこおり、それが原因となって子宮内で胎児が死亡し、流産に至ってしまいます。
不育症の3~15%にみられる疾患で、血液を固まらせない、血栓のできにくい状態を保つ治療を適切に受けることによって、80~90%の人が妊娠を継続し、出産に成功しています。

④ 夫婦どちらかの染色体の構造異常によるもの
夫婦どちらかの染色体の構造異常が主因となり、流産を繰り返してしまうことがあります。

⑤ 偶発的流産・リスク因子不明
主に胎児の染色体異常がほとんどだと考えられます。このケースの流産は防ぐことができなかったり、自然淘汰である場合が多くあります。一連の検査を行っても異常が見つからないときは、そのまま次の妊娠に望みをかけます。

不育症の原因と検査法

不育症の場合、出生率は以下のようになります。

過去に流産をした回数(既往流産)

  • 2回であれば 約80%
  • 3回であれば 約70%
  • 4回であれば 約60%

の出産の可能性があります。

リスク因子 検査方法
1.子宮形態異常 内診、経膣超音波、子宮卵管造影
(二次検査として子宮鏡、MRI)
2.内分泌異常 一般検査(LH、FSH、PRL、E2、P4)
TRH test
甲状腺機能検査(FT3、FT4、TSH)
空腹時血糖値、ヘモグロビンA1c
3.感染症 膣分泌液培養、
血中クラミジア抗体(IgG、IgA)
4.染色体異常 染色体血液検査(夫婦の血液検査、主に転座型染色体異常)
絨毛染色体検査(流産手術時に検体を採取、主に染色体の数と形態異常)
PGT-A(着床前胚染色体異数性検査)※
5.血液凝固因子異常 APTT
血液凝固第ⅩⅡ因子
6.自己抗体異常 抗核抗体
ループスアンチコアグラント(LAC)
抗カルジオリピンβ2GP1抗体
抗カルジオリピン抗体(IgG、IgM)
抗フォスファチジルエタノラミン抗体(IgG、IgM)

※PGT-Aは誰もが受けられるわけではなく、日本産科婦人科学会の認可を受けた限られた施設で、
倫理委員会での承認を受けた場合のみ行なわれます。

着床前診断(PGT-SR、PGT-M、PGT-A)についてはこちら

不育症の治療方針

リスク因子 原因 治療方針
1.子宮形態異常 粘膜下筋腫
内膜ポリープ
経頸管的腫瘍切除術(TCR)
筋層内子宮筋腫 内膜への突出度、月経随伴症状の有無、他の不育因子がない場合、筋腫核出術
子宮奇形 中隔子宮には子宮鏡下手術、その他は子宮形成手術を考慮
2.内分泌異常 ホルモン異常 排卵誘発剤・プロゲステロン製剤・ドパミン作動薬投与
甲状腺機能異常
糖尿病
内分泌内科的に治療
3.感染症 頸管・膣一般培養陽性 感受性抗生剤の投与
クラミジア抗体陽性 夫婦ともに抗生剤、あるいは抗菌剤の投与
4.染色体異常 染色体異常 遺伝カウンセリング、PGT-A
5.血液凝固因子異常 血液凝固因子異常 低用量アスピリン療法
6.自己抗体異常 自己抗体異常 低用量アスピリン療法・へパリン療法

流産を2~3回繰り返すと、もう無理と絶望的に思われる方が多くいらっしゃいます。もちろん、非常につらいものだということはお察しいたします。ただし、原因をきちんと究明し、適切な治療を行うことによって確実に妊娠の確率は上がります。あきらめずに、検査・治療をすることをお勧めします。

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