厚生労働省が発表している調査結果報告書によると不妊治療をしたことがあると回答した方のうち、半数以上が仕事と両立していますが、16%が退職し、8%が雇用形態を変更、11%が不妊治療を諦めています。
厚生労働省の不妊治療と仕事の両立に係る諸問題についての総合的調査では、「精神面での負担が大きいため」「通院回数が多いため」「体調、体力面での負担が大きいため」が上位3つの理由として発表されています。
不妊治療は突発休みをせざるを得ません。ホルモン値や卵胞の発育状態などに合わせて通院が必要になります。
また不妊治療専門施設も殆どが都会に集中しており、地方から新幹線や車、泊りがけで受診するという地域格差も大きな課題と言われています。
女性は生理が始まる日を1日目として、月経周期(次の生理までの日数)は25~38日が正常範囲とされています。そして妊娠しやすい時期は、生理が始まる日の約2週間前が排卵日で、その前後2日といわれています。この排卵日の予測には、基礎体温表やホルモン値の採血などがあり、超音波検査では卵の発育状態を確認します。
一般的に卵胞は生理が始まって3日目頃は2~5mm程度で、その後12日~14日目には17mm以上、そして排卵日前には卵胞は20㎜前後になると言われています。しかし卵胞の発育には個人差があり、この発育状態によって不妊治療のスケジュールは変わります。
体外受精では、卵子を獲得する"採卵"をしなければなりませんが、成熟卵胞まで育て、排卵される前に獲得する必要があります。
この調整のため「翌日(または翌々日)に来てください」という急なスケジュール調整が起こります。
ご夫婦のご希望、年齢とAMHを軸に、皆さまにあった最適な刺激方法をご提案いたします。
刺激方法によっては、発育させるための注射を投与することもあり、自分で打てない場合は来院して打つ必要がでてきます。
注射のための来院が負担に感じられる方も多く、 ご自身で実施する在宅自己注射を選んでいただくことができます。
まだまだ仕事をしていて大丈夫?あなたの明るい未来計画に「妊娠・出産」は含まれていますか?
ドクターとライフプランについて相談してみませんか?早い段階から正しい知識を得て健康的な生活を送り不妊リスクを低減しましょう。
赤ちゃんへ感染する病気をもっていないか、妊娠や出産に影響を与える病気がないかどうかなど、結婚や妊娠を控えている方が多く受診されますが、思いやりやエチケットとして、カップルで受診される方も増えています。
実年齢より若く見える方や老けて見える方がいるように、卵巣の老化にも個人差があります。卵巣に残された卵子の数を推定し、今後、妊娠・出産のチャンスがどの程度残されているかを予測する検査です。
生理痛や生理不順、不正出血、生理前の不調、おりものの変化(色・量・におい)、筋腫やポリープなど、女性特有の症状に関するさまざまな症状をそのままにしていませんか?
不妊治療というのは、仕事を1日休まなければならないような具体的な病名や治療がないので、『診断書』というものを書くことができません。
「不妊治療連絡カード」は、不妊治療を受ける労働者の方が主治医等から診療に基づき治療や検査に必要な配慮事項について、企業の人事労務担当者に的確に伝達し、 仕事と不妊治療の両立を支援するための制度等を利用する際に使用することを目的として厚労省が作成したものです。
ご記入をご希望の方は、担当医にお申し出ください。
赤ちゃんを授かるための
ママとパパの本
いちばん丁寧に心を込めて解説した「赤ちゃんを授かるための知識」が詰まった1冊です。