当院は予約制です
ご来院内容によってご予約の方法・受付時間が異なりますのでご注意下さい。
木曜午後、土曜午後、日曜、祝日は休診です。
体外受精や顕微授精の治療において、排卵誘発・採卵をした結果、良好な受精卵をたくさん得られることがあります。この場合に、良好な受精卵を凍結して分裂を停止させ、次回の治療のために長期保存する技術を、胚凍結法といいます。現代の不妊治療(ART)には欠かせない技術です。
良好な受精卵をたくさん得られた際に、胚凍結をしていれば、今回妊娠に至らなくても、次回は採卵せず(自然排卵後、および人工周期にて)、この凍結受精卵を融解して戻すことで妊娠が可能になります(凍結融解胚移植)。この方法は良好胚のみを凍結保存し、より自然に近い環境で融解胚移植をするため、新鮮胚移植よりも高い妊娠率が得られます。
※当クリニックでは、移植胚数は多胎妊娠を防ぐために通常1個、または2個までに制限しています。
透明帯が厚い、または、良い受精卵を子宮に戻してもなかなか着床(妊娠)しない人のための治療技術です。
卵の殻である透明帯の一部を薄くし、更に穴を開けることで、胚が殻から出やすくなるようにして胚移植し、着床しやすくする卵孵化補助技術になります。
透明帯を傷つけることに不安を感じられる方もいらっしゃるかもしれませんが、心配はいりません。
透明帯はただの卵の殻で、いずれ溶けてなくなるものです。
赤ちゃんの一部になるものではないので、ご安心ください。
体外受精にて、よい受精卵を子宮に戻しているにもかかわらず、なかなか着床(妊娠)しない人のための治療技術です。
子宮内の環境が悪いために胚が発育できないのではないかと推測されます。
通常、培養2~3日目で胚移植する胚を、体外で5~6日間培養し、胚盤胞と呼ばれる状態になるまで生き残る胚を選別。生き残った胚盤胞を胚移植します。この技術により、多胎妊娠率を減らし、より高い妊娠率を得ることができます。
受精後2日目と5日目の2回に分けて胚を移植する新しい胚移植法です。
まず、受精後2日目に初期胚を移植します。そしてその3日後(受精後5日目)に胚盤胞を1つ移植する方法です。
最初に移植した初期胚が着床しやすい子宮環境を整え、その後移植される胚盤胞の着床率が高まることを期待して開発された移植方法です。
移植胚数に関する日本産科婦人科学会の会告、および周産期医療の現状、多胎妊娠のリスクを考え、当クリニックでは以下のような規定を提起しています。
「移植胚数を限定することで、妊娠の確率が下がるのではないか」と心配される気持ちもよくわかります。ただ、最近では胚の培養システムの改良による胚盤胞移植や、胚凍結など生殖補助医療の技術が進歩しているため、移植胚数を減らすこと=妊娠率を下げることには、決してつながりません。
移植胚数の限定は、妊娠率を維持しつつ、母体にも胎児にもリスクとなる多胎妊娠の発生率を下げるという目的のためです。
移植胚数の決定は、患者さまにとって大切な決断です。しかし「妊娠・出産」を経て「親・子それぞれの人生」が始まりますので、できるだけ安全な妊娠を目指しましょう。
慢性子宮内膜炎は、種々の細菌などが子宮内膜に付着し、子宮内膜に慢性の炎症を起こす病態です。受精卵が着床しにくくなる着床不全をきたしたり、反復流産をおこしたりする可能性があります。
診断のためには、子宮内膜を採取し、内膜の細菌検査と組織検査を行います。検査時に痛みを伴うことがありますが、通常は麻酔の必要はありません。ただし、検査中は妊娠をお避けください。検査は自費検査となり、保険診療はできません。
抗生物質の服用・治療が必要なことが多いので、アレルギーがある方はあらかじめ申しでてください。必要に応じて、内膜組織を再検査することがあります。
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