医局通信『更年期障害とホルモン剤以外の薬物療法』
更年期障害に対する治療法で、ホルモン補充療法を望まない、あるいは何らかの理由でホルモン補充療法が出来ない方はホルモン剤以外の薬物療法の対象者となります。
漢方薬は保険適応もあり更年期障害の自律神経の症状の改善や精神症状の改善にも有用です。ホルモン補充療法と同等の効果を認められており、比較的副作用は少なく飲みやすい薬かもしれません。
抗うつ薬は、アメリカで更年期障害の適応が認可され、有効性安全性が認められたお薬があります。しかし日本ではうつの保険適応は認められてはいますが、更年期障害での保険適応はありません。副作用に、吐き気などの消化器症状や眠気がみられることがあります。
また、更年期症状の閉経後の膣の乾燥感、性交痛など、膣に対しての有効な作用には、活性の弱い女性ホルモンの内服薬や膣座薬が適応となります。
更年期症状は、人によって様々な現れ方や感じ方をするのが特徴です。快適で健康な更年期及びその後の人生を送るために参考になれば幸いです。
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