在宅自己注射
        体外受精では排卵誘発や卵巣刺激のために注射を打ちますが、注射のための来院が負担に感じられる方も多く、
        ご自身で実施する自己注射を選んでいただくことができます。
        自己注射をされる方には、安心して自己注射を行って頂けるように、資料をお渡しし看護師と一緒に練習をします。
        
    セット内容
        
        
            
                - 薬・溶解液
- 注射器×1
- 針×2
- アルコール消毒綿×1
- シール×1
                 バイアル
バイアル
                 アンプル
アンプル
             
         
        
            ◎注意事項
            
                - 注射薬は、保管温度などにご注意いただき大切に保管ください。
- アンプルの破損がないかご確認ください。シリンジや注射針の使用は1回限りです。
- 両手を綺麗に洗い、清潔な場所でおこなってください。
- 指示通りの使用量と使用方法、日にち、時間をお守りください。
- 使用済みのアンプル・針・注射器は医療廃棄物ですので当院までご返却ください。
手順
        自己注射手順冊子をお渡し、看護師と一緒に練習をして頂きます。他院で在宅自己注射を行っていたご経験がある方でも必要となります。
        安全のため、手技習得のご様子により自己注射を許可できない場合がありますので、悪しからずご了承くださいませ。
        フェリング・ファーマ株式会社より
        hMG自己注射手順冊子 
        レコベル®皮下注ペン自己注射手順冊子
        メルクバイオファーマ株式会社より
        ゴナールエフ®皮下注ペン自己注射手順動画
        ※安全のため、慣れてきても実施する際は必ず冊子を確認しながら行って下さい。
    費用について
    保険適用で受けられる場合、薬剤の費用以外に「在宅自己注射指導管理料」「注入器用注射針加算」「導入初期加算」が算定されます。
    
        - 在宅自己注射指導管理料
 自己注射を行っている方に対して指導管理を行った場合にかかる費用です。月に1回の算定のため、次月以降も在宅自己注射を行う場合は算定されます。
- 注入器用注射針加算
 注射針をお渡しする場合にかかる費用です。注入器一体型のキットでは加算されません。
- 導入初期加算
 在宅自己注射を行う場合、初月から月に1回算定されます。次月以降も在宅自己注射を行う場合は算定され3カ月間まで算定されます。また、薬剤が変わった場合3カ月算定されていても、ひと月分算定される妊娠された場合リセットされますので、次に治療で在宅自己注射が必要になった場合は再び算定されます。
料金
        保険診療
        
        
            
                
                    
                        | 注射薬(薬剤や日数により異なる) /本 | 550 〜 13,700円 | 
                
            
         
        
        
        
            
                
                    
                        | 注射薬(薬剤や日数により異なる) /本 | 
                    
                        | 550 〜 13,700円 | 
                
            
         
        
        ※上記金額には数日分相当の注射キットも含まれています。
        
        
            
                
                    
                        | 在宅自己注射指導管理料 | 1,950円 | 
                    
                        | 注入器用注射針加算 | 390円 | 
                    
                        | 導入初期加算 | 1,740円 | 
                
            
         
        
        
        
            
                
                    
                        | 在宅自己注射指導管理料 | 
                    
                        | 1,950円 | 
                    
                        | 注入器用注射針加算 | 
                    
                        | 390円 | 
                    
                        | 導入初期加算 | 
                    
                        | 1,740円 | 
                
            
         
        
        自費診療(税込)
        
        
            
                
                    
                        | 注射薬(薬剤や日数により異なる) /本 | 1,980 〜 45,600円 | 
                
            
         
        
        
        
            
                
                    
                        | 注射薬(薬剤や日数により異なる) /本 | 
                    
                        | 1,980 〜 45,600円 | 
                
            
         
        
        ※上記金額には数日分相当の注射キットも含まれています。
    在宅自己注射の副作用と注意点
    
        - 年齢や治療歴、ホルモン値、卵巣予備能を考慮して刺激方法を決めます。ただし、保険適用の場合は、使える薬剤が決まっていますので使用できる範囲内での選択となり、今まで使っていた薬剤が使えない場合があります。
- 卵巣刺激により約20個以上の多数の卵胞が発育すると、卵胞ホルモンのエストラジオールの値が異常に高くなり、腹水が溜まったり、血栓ができやすくなる、卵巣過剰刺激症候群(OHSS)になる可能性があります。
- OHSSが重度の場合は、24時間体制で管理できる病院への入院が必要となります。
- OHSSの可能性のある方はその周期は胚移植を行わず、胚は凍結保存し、体調が落ち着くのを待ちます。
 ホルモン状態が落ち着くまで、約2周期程度胚移植が延期になる場合もあります。
- 採血したところに一時的な痛みや腫れ、皮下出血を伴うことがあります。
- 安全性が高くてもアレルギーを起こす方もいます。何か異常があった場合は担当医にご連絡ください。
- 自己注射も医療行為です。必ずご本人が実施してください。