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2022.4.21 ブログ

医局通信『子宮筋腫と子宮動脈塞栓術』

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子宮動脈塞栓術は、お腹を切ることなくカテーテルにより、子宮筋腫の栄養動脈を塞栓物質で詰めて、子宮筋腫を小さくする方法です。足の付け根の大腿動脈から、細い管(カテーテル)を動脈内に入れ、造影剤を注入し部位や大きさを確認し、子宮筋腫の動脈まで進めていきます。その後、塞栓物質で筋腫の栄養動脈を塞栓します。この手技で子宮筋腫が小さくなり、月経過多の減少、月経痛の軽減や筋腫による圧迫感の軽減などが期待できます。

しかし、栄養動脈が非常に細くカテーテルを進められなかった場合や、子宮動脈以外の血管から筋腫が栄養されていた場合、血管の走行が複雑である場合などは、うまく子宮の栄養動脈を塞栓できないことがあります。この場合、期待通りに筋腫が縮小せず、子宮筋腫の症状が、塞栓術後も残ることがあります。

これにおいて起こりうる合併症は、下腹部痛、発熱、感染などがあります。鎮痛薬、抗生物質、坐薬などで対処します。合併症の程度によって入院期間が延びたり、子宮動脈塞栓術を行って暫くしてから、合併症のために再入院することも稀にあります。また、この栄養動脈は細い血管で交通しており、塞栓物質の一部が卵巣側に流れる場合があります。これが両側にみられると、卵巣機能の低下や閉経が早まる場合があります。

子宮動脈塞栓術は、過多月経、月経痛、腹部腫瘤感などがある女性が対象で、閉経前であること、妊娠をしていないこと、活動性の骨盤内感染性症や悪性の病気がないことなどが条件となり、子宮を全摘する手術や筋腫のみを核出する手術の希望がない方に行います。将来妊娠を希望される方は、術後の子宮内膜の萎縮や癒着などの問題がありリスクを伴います。子宮筋腫の治療において、婦人科の担当医と将来のことをふまえて治療法を相談してください。

参考文献:子宮筋腫に対する子宮動脈塞栓術(日本IVR学会事務局)

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