妊娠しやすい身体づくり『オメガ3脂肪酸』
妊娠を望むカップルにとって、食生活の見直しはとても大切です。特に注目したい栄養素のひとつが オメガ3脂肪酸 です。これは体内で合成できない必須脂肪酸の一種で、血流改善やホルモンバランスを整えるなど、妊娠しやすい身体づくりに欠かせない働きを持っています。
オメガ3脂肪酸は、エストロゲンやプロゲステロンといった女性ホルモンの調整に関与します。特に、排卵を正常に促す働きがあり、生理不順や排卵障害の改善が期待できます。
妊娠では、受精卵が子宮内膜にしっかり着床することが重要ですが、オメガ3脂肪酸は 抗炎症作用 を持ち、子宮の炎症を抑えたり、子宮内膜の厚みを適切に保つことで、着床しやすい環境を作ります。また、血管を柔らかくし、血流をスムーズにする効果があります。これにより、卵巣や子宮への血流が良くなり、卵子の成長や排卵の質の向上に期待できます。
また、精子の運動率を高め、受精しやすい状態をサポートしますので、カップルでの摂取が推奨されます。
オメガ3脂肪酸は DHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸) を含む食品に多く存在します。青魚(サバ、イワシ、サーモン、マグロなど)、くるみ、えごま油、亜麻仁油、豆類(特に大豆)など、これらの食品を積極的に取り入れることで、妊娠しやすい身体づくりに役立てることができます。
青魚は週に 2〜3回 を目安に摂取するのが理想的です。えごま油や亜麻仁油は 加熱に弱いため、生のままドレッシングやスムージーに加えると良いでしょう。
オメガ6脂肪酸(サラダ油や揚げ物などに含まれる)とのバランスが重要です。オメガ6の摂取が多すぎると、オメガ3の働きが弱まるため、揚げ物や加工食品の摂取は控えめにしましょう。日々の食生活に意識的に取り入れることで、妊活をより効果的に進めることができます。食事の工夫をしながら、健康的な妊活を続けていきましょう!
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